飲食店の内装デザインで失敗しないポイントを4つ紹介!

飲食店の内装デザインは、インテリアのレイアウトはもちろんお客さまと従業員の動線を意識しておくべきです。また、照明の明るさと色でお客さまに与えるお店の雰囲気も変わるので、しっかりと考えて選びましょう。
飲食店は内装をしっかりとコンセプトに合わせておかないと、お客さまにも「このお店は何の料理を食べさせてくれるのか分からない」と思われてしまいます。そのような事態にならない為にも、まずは内装をしっかりと考えて、来店したお客さまがその場で「このお店はこんな料理を提供してくれるのか」と判断出来るようにしましょう。お客さまが食べたいものを提供出来る、そんなお店だとアピールするのです。

店舗のコンセプトをきちんと決めておく

飲食店 内装

先にも書きましたが、「お店のコンセプトを決めておく」というのはとても重要なポイントです。どのような場所で、どのような料理を提供するのかをはっきりさせておかないと、内装のイメージを考えることが出来ません。理想の店舗のデザインをイラストなどで書き出すよりも、まずは箇条書きにしておくと分かりやすいです。たとえば「ファッションブランドのお店のようにお洒落な飲食店」なのか、「隠れ家風の秘密基地みたいなカフェ」なのかによって同じ飲食店でもまったく違う雰囲気になります。
だからこそ、まずはお店のコンセプトを決めなければ内装もイメージしにくいですし、デザインを考えようにもまったく思い浮かべることが出来ません。まずは出来るだけ細かく箇条書きでイメージする飲食店のコンセプトを書き出しましょう。その上でレイアウトを考えれば、スムーズに動けるようにインテリアも合わせた内装を意識したデザインを提案することが出来ます。
内装デザインで失敗しないためには、まずはレジ・インテリア・厨房を適切にデザインすることがポイントです。この3つの箇所を適切にデザイン出来れば、お客さまだけではなく従業員からも好感を持ってもらえる飲食店を作ることが出来るでしょう。見た目ばかりにこだわるのではなく、動きやすさとどのように見せるのかの両方を考えたデザインを提案出来るよう、しっかりと考えるべきところは考えられるように確認しておくことが大切です。店舗のコンセプトは飲食店を始めるなら、本当に基本中の基本としてなければいけないことなので、初めの一歩だと考えてきちんと決めましょう。

レイアウトはどんなところを押さえておくべき?

飲食店 内装

飲食店の内装で大切なのは、動線とレイアウトだと言います。これがしっかりと考えられている飲食店は、お客さまも従業員も動きやすくストレスがありません。重要なレイアウトのひとつは、なんといってもレジです。レジの位置を決めておけば後は割とレイアウトを考えやすくなります。お客さまへ居心地の良い空間を提供するためにも、食事をする空間とお金を支払う場所は切り分けるようにしましょう。だからこそ、レジはお店の出入り口付近に設置するのが良い、と言われているのです。入口が狭くない、従業員がすぐにレジで対応出来るようなレイアウトを考えなければいけません。
飲食店内のレイアウトは、インテリアの位置が重要です。内装を考えるとき、壁紙や天井、小物などのほかに大きな面積を取るようなインテリアの配置をしっかりと考える必要があります。理想の店舗デザインにそったインテリアを選択して、お客さまの居心地の良い空間を目指します。また、店舗のインテリアを選ぶ基準はお店で提供する料理ともあったものが望ましいでしょう。
アンマッチな雰囲気のインテリアではちぐはぐな雰囲気で、お客さまも混乱してしまいます。 厨房のレイアウトは、「作る・提供・片付け」の3つを意識しておかなければいけません。この3つの動線を確保したレイアウトを考えておかないと、飲食店内でお客さまへ提供する料理が遅くなり、手間取ることが多くなります。
料理を作る動線では、ストック場から食材を取り出して食材の下処理をする場所、加熱や盛り付けしてお客さまに提供という流れを確保出来るレイアウトを意識しておきます。片付けの動線ではお客さまへ配膳する動線と被らないこと、飲食提供の動線は移動距離と移動時間を考えたレイアウトを考えたものが最善です。

飲食店の雰囲気は照明で変えることが出来る

飲食店 内装

飲食店の内装で失敗しないためには、照明を意識しておきましょう。照明は飲食店の雰囲気をまったく違うものにするので、必ずコンセプトにあったものを選ぶ必要があります。インテリアのひとつとして考えられる照明ですが、「明るさ」と「色」で飲食店のコンセプトに合わせることが出来ます。
たとえば、飲食店のコンセプトは高級感やビンテージ感がある雰囲気にしたいときは、照明は天井近くを明るくして下にいくにつれて明るさを落とすという方法がおすすめです。逆に回転率を意識したいファミレスなどの飲食店の場合は、店舗全体を基準値よりも少し明るめにしておくことで長居をするような雰囲気を出さないように出来ます。
また、出入りがしやすい雰囲気も出せるので、敷居が高いといった空気を外して楽しめる空間を作ることが可能です。 照明の色も重要なポイントで、オレンジ色の柔らかい照明は暖かさ・温もりをお客さまに与えることが出来ます。店内の雰囲気を柔らかなものにしたいときにはオレンジ色が最適で、その濃さなどを調節して飲食店の雰囲気に合わせるという方法もあります。
逆にブルーや演色性の高い色は提供した料理を美味しそうに見せてくれるので、リピート率が上がったという実績もあるようです。
逆に演色性の低い色はお客さまの心理状態にも影響してしまうので、食事をする気が減ってしまい、せっかく提供した料理があまり美味しそうに見えないなど、飲食店内にはふさわしくないということです。照明は明るさや色でお客さまに与える影響が大きいということなので、意識してコンセプトにあったものを探しましょう。

飲食店の内装デザインは色を3色までに抑えよう

飲食店 内装

飲食店の内装デザインは、どんなコンセプトのお店でも配色のバランスがとても重要です。内装の配色は、お客さまに与えるお店の第一印象にとても大きな影響があります。居心地が悪く感じるような配色にしないためには、内装で使うのは3色までにしておくことをおすすめします。
色が多すぎるとお客さまの視界を混乱させてしまうので、脳が疲れるなど「早く帰りたい・もう来たくない」と感じさせる可能性があるので良くないです。 そのため、まずはベースになる色を決めてそのほかにあと2色を使う程度が一番良いということです。
ある程度の統一感を持たせることで、お客さまに不快感を与えない雰囲気を保つことが出来ます。3色に抑えるといっても、大きな面積とアクセントとして入れる色をいれると、お店の特徴になるのでおすすめです。
店舗の内装でアクセントを利かせた色を取り入れると、「あの色が特徴のお店」と印象に残すことが出来るでしょう。 それから、飲食店の内装デザインを依頼するデザイナーは、自分たちが求めるコンセプトにそったデザインを考えられる人を探さなければいけません。人気があるデザイナーに依頼したとしても、その人のデザインがコンセプト通りにならない、少しイメージが異なる場合はせっかく時間をかけても意味がなくなってしまいます。
そうならないためにも、デザイナーの得意なジャンルや実際にデザインした店舗の雰囲気などをきちんと自分で確認してみることをおすすめします。空間デザイナーはそれぞれに適した技術を持っているものなので、何人かをピックアップして調べてみると良いです。

飲食店の内装デザインで失敗しないポイントなどを紹介しましたが、実際に自分の目で内装や雰囲気を感じてみるというのも大切です。そのお店の内装をデザインした空間デザイナーは誰か、ということを調べて依頼するという方法もあります。デザインを依頼するときに伝え方を間違えると、まったく違う雰囲気のものが出来上がる可能性もあるので、しっかりと箇条書きにしたものと自分の口頭で伝える方が安心です。